筆談アプリの比較:iPhone で使える読み上げ・音声認識アプリ一覧
最終更新 · · 価格確認日 2026年9月2日
「筆談アプリ」には、聞こえない人向けと声が出せない人向けの二つの方向があります。前者は相手の声を文字に変換するもの、後者は打った文字をスマートフォンに読み上げさせるものです。目的がまったく異なるのに、検索するとどちらも「筆談アプリ」として一緒に出てきます。
この記事では、2026 年 9 月時点で日本の App Store にある筆談アプリ 10 本と、公開を控えている TypeOut を合わせた 11 本について、価格・読み上げ・音声認識・対象を一覧にし、どちらの方向のアプリなのかを整理しました。
「筆談アプリ」の二つの方向
自分が必要としているのはどちらの方向かを、まず確認してください。方向を間違えると、価格に関係なく役に立ちません。
| 聞こえない人向け | 声が出せない人向け | |
|---|---|---|
| 場面 | 相手の声を文字で読みたい | 打った文字を声にして伝えたい |
| 必要な機能 | 音声認識(相手の声 → 文字) | 読み上げ(文字 → 声) |
| アプリの例 | 筆談サポート、SpeechCanvas | まかせてトーク、指伝話 |
両方の機能を一つのアプリに備えているものもあります。筆談ボード・こえとら・UDトーク、そして TypeOut がそれに該当します。
iPhone で使える筆談アプリ 11 本の比較
以下は日本の App Store で確認した情報です。価格は 2026 年 9 月 2 日時点のもので、変わる可能性があります。「開発元が示す対象」は、各アプリの App Store ページに掲載されている説明文から要約しています。
| アプリ名 | 価格 | 読み上げ | 音声認識 | 開発元が示す対象 |
|---|---|---|---|---|
| 筆談サポート | 無料 | 記載なし | ○ | 耳が聴こえない・聴こえにくい人 |
| 筆談ボード | 無料(プレミアムあり) | ○ | ○(63 言語) | 難聴の家族、術後で声が出ない人、医療介護、旅行者 |
| こえとら | 無料 | ○ | ○ | 聴障者と健聴者、手話ができない人 |
| UDトーク | 無料(月 980 円〜) | ○ | ○(多言語翻訳) | 視聴覚障害間、多言語、文字起こし |
| まかせてトーク | 無料 | ○ | × | 病気や障害で声を出せない人 |
| SpeechCanvas | 無料 | × | ○(オフライン可) | 聴覚障害者、加齢難聴、窓口・接客 |
| 筆談パット | ¥150(買い切り) | × | × | 手書き筆談ボード |
| 指伝話 | ¥5,000(買い切り) | ○ | × | 声が出せないときの代弁 |
| Voice4u TTS | ¥6,000(買い切り) | ○(30 言語) | × | 自閉症・言語障害など |
| MyVoiceApp | ¥4,000(買い切り) | ○(自分の声も可) | × | 頭頸部がん手術・気管切開で発声困難な人 |
| TypeOut | App Store で近日公開 | ○ | ○ | 声が出せない人(読み上げ)+相手の声を大文字表示 |
声が出せない人が使うなら
読み上げ機能のあるアプリだけに絞ると 8 本になります。無料のものから買い切りまで価格の形態はさまざまです。定型文の保存やオフライン対応の有無にも違いがあります。
| アプリ名 | 価格 | 定型文 | オフライン | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 筆談ボード | 無料(プレミアムあり) | ○ | 不明 | 音声認識も搭載(63 言語) |
| こえとら | 無料 | ○ | 不明 | 音声認識も搭載、Android 版あり |
| UDトーク | 無料(月 980 円〜) | 不明 | 対応と記載 | 多言語翻訳にも対応、Android 版あり |
| まかせてトーク | 無料 | ○ | ○ | 通話相手への出力も可能 |
| 指伝話 | ¥5,000(買い切り) | ○(選択式) | ○ | ネット不要と明記 |
| Voice4u TTS | ¥6,000(買い切り) | – | 不明 | 30 言語対応 |
| MyVoiceApp | ¥4,000(買い切り) | ○ | ○ | 自分の声を録音して合成可能 |
| TypeOut | 近日公開 | ○ | ○(標準音声) | クラウド音声は要ネット接続 |
MyVoiceApp は兵庫医科大学との共同開発で、事前に録音した自分の声を使って音声合成する機能を持っています。iOS 17 のパーソナルボイスにも対応しています。
買い切りのアプリは一度の支払いで使い続けられます。一方、サブスクリプション型は月額や年額が積み重なるため、長期間使う見込みがあるなら累計額を計算したうえで比較してください。
TypeOut は何ができて、いくらかかるか
TypeOut は、打った文字を iPhone に読み上げさせるアプリです。それと同時に、相手が話した言葉を大きな文字で画面に表示する機能もあり、声が出せない側と聞こえない側の両方に一台で対応します。2026 年 9 月 2 日時点では日本の App Store で審査中のため、まだダウンロードできません。
- 文字を打つと、iPhone がその場で読み上げます。
- 相手が話すと、その言葉が大きな文字で画面に表示されます(iPhone 標準の音声認識を使用、2 秒の無音で一文ずつ区切り)。
- ワンタップで画面の文字を上下反転し、向かいの人にそのまま見せられます。
- よく使うフレーズは定型文として保存し、ワンタップで再生できます。
- 着せかえは 12 種類あり、うち 1 つは弱視向けのハイコントラスト仕様です。文字サイズは最大 160% まで拡大できます。
- 日本語・英語・中国語の UI に対応しています。
料金の仕組みは次のとおりです。
- ダウンロードは無料です。
- iPhone にもとから入っている音声(標準音声)での読み上げは無料・無制限で、オフラインでも使えます。
- より自然なクラウド音声は有料のメンバーシップが必要です。米国での価格は月 4.99 ドル/年 49.99 ドルで、日本での価格は App Store の表示価格をご確認ください。メンバーシップには月 60,000 ポイントが付き、日本語は 1 文字 2 ポイント換算のため、およそ 30,000 文字分になります。
新規アカウントには 2,000 ポイント(日本語でおよそ 1,000 文字分)のお試しが付きます。違いを確かめるための量で、日常的に使うには足りません。ポイントを使い切っても、標準音声に自動で切り替わり、読み上げは止まりません。
TypeOut が合わない人
- 手書きで筆談したい → 筆談パット等の手書きボードアプリ
- 相手の声を多言語に翻訳したい → UDトーク(多言語翻訳に対応)
- Android を使っている → TypeOut は iPhone 専用です(こえとら・UDトークには Android 版があります)
- スイッチ操作や視線入力が必要 → TypeOut はタッチスクリーン操作のみです
- アカウント登録なしで使いたい → Apple でのログインが必須です
- 文字の読み書きができない → TypeOut に絵カード式の画面はありません
よくある質問
- おすすめの筆談アプリは?
- 用途によって異なります。耳が聞こえない人が相手の声を文字で読みたい場合は、筆談サポート・こえとら・SpeechCanvas が無料で使えます。声が出せない人が文字を読み上げさせたい場合は、まかせてトーク(無料)、指伝話(5,000 円・買い切り)、MyVoiceApp(4,000 円・買い切り)などがあります。筆談ボードは両方の機能を備えています。
- 無料の筆談アプリで iPhone のおすすめは?
- 無料でダウンロードできる iPhone 対応の筆談アプリは、筆談サポート、筆談ボード、こえとら、UDトーク、まかせてトーク、SpeechCanvas の 6 本です。このうち読み上げにも対応しているのは筆談ボード・こえとら・UDトーク・まかせてトークの 4 本です。UDトークには月 980 円からの有料プランがあり、筆談ボードにもプレミアムプランがあります。
- 声が出ないときに代わりに話してくれるアプリは?
- 打った文字を iPhone に読み上げさせるアプリとして、まかせてトーク(無料)、指伝話(5,000 円・買い切り)、MyVoiceApp(4,000 円・買い切り)、Voice4u TTS(6,000 円・買い切り)があります。筆談ボード(無料・プレミアムプランあり)とこえとら(無料)も読み上げに対応しています。TypeOut は App Store で近日公開予定です。
- 筆談アプリはオフラインで使えますか?
- アプリによります。SpeechCanvas は電波の届かない場所でも音声認識ができると明記しています。指伝話・MyVoiceApp はインターネット接続が不要と明記しています。TypeOut は標準音声での読み上げと音声認識はオフラインでも動作しますが、クラウド音声にはインターネット接続が必要です。
- TypeOut はいくらですか?
- ダウンロードは無料で、iPhone 標準の音声での読み上げは無料・無制限・オフラインで使えます。より自然なクラウド音声には有料のメンバーシップ(米国では月 4.99 ドル/年 49.99 ドル)が必要で、日本での価格は App Store の表示価格をご確認ください。月 60,000 ポイント付きで、日本語はおよそ 30,000 文字分になります。新規アカウントは 2,000 ポイント(約 1,000 文字分)のお試し付きです。ポイントを使い切ると標準音声に自動で切り替わり、読み上げは止まりません。
- 聴覚障害の人と会話するにはどのアプリが向いていますか?
- 相手の声を文字に変換する音声認識機能を持つアプリが適しています。無料では筆談サポート・こえとら・SpeechCanvas・UDトークが該当します。筆談ボードも音声認識に対応しています。多言語での会話が必要なら UDトーク、電波のない場所で使うなら SpeechCanvas がオフライン音声認識に対応していると記載されています。
打った文字を、スマホが読み上げます。
iPhone 向け、ダウンロード無料。スマホにもとから入っている音声は無制限で、機内モードでも使えます。より自然なクラウド音声は有料のオプションです。